ガンの基礎知識

お盆も過ぎましたが、日によってはまだまだ暑さの厳しい時期でもあります。水分補給や睡眠を多く取って、体調管理に気をつけたいですね。

さて、前回のブログで「ガン」のメカニズムについて触れましたので、今回は「ガン」と診断されるまでのその検査や基準について詳しくご説明していこうかと思っています。

〜病院での診断基準〜

ガンを根治する上で重要な点は「早期発見」と「全摘出手術の可能性の検証」となります。そのための診断として腫瘍マーカー、スクリーニング検査、ガンができる部位別による検査・診察などがあります。ガンであるかどうかが判明した後に、ガンのステージ(病期)の診断をします。ガンの「ステージ」とは大きさや他臓器への広がり方でそれぞれのガンを分類し、進行の程度を示します。

■スクリーニング検査■
スクリーニング検査とは、症状がまだ現れていない段階でガンが存在するかどうかの可能性を調べるものです。スクリーニング検査の結果は決定的なものではありません。他の診察や検査によって癌の診断が確定されたり、あるいは癌の疑いがあったものが否定されます。スクリーニング検査の問題点としては実施するには費用がかかり、「偽陽性」といって、実際にはガンがないのに疑わしい結果が出ることがあります。この結果によって心理的ストレスを感じたり、費用が高くつく他の検査をわざわざ受けなくてはならなくなってしまいます。またそれとは逆に、実際にはガンがあるのに見つけられない場合もあり、早期治療のチャンスを逃してしまうことがあります

■スクリーニング検査の種類■
女性に対する検査
・子宮頸癌のパパニコロー検査(子宮頸部の細胞診)
・乳癌のマンモグラフィ検査
男性に対する検査
・血液中の前立腺特異抗原(PSA)の測定
その他の検査
・便の中の肉眼では見えない出血(潜血)を調べるスクリーニング検査

■診断検査■
腫瘍マーカーとは特定の腫瘍が血液中に分泌する物質です。ただしガンでない人の血液の中にも腫瘍マーカーが見つかることがあるため、腫瘍マーカーが検出されたからといって、必ずしも癌であるとは断定できません

■主な腫瘍マーカー■
【癌胎児抗原(CEA)】
大腸癌、乳癌、膵臓癌、膀胱癌、卵巣癌、子宮頸癌の人で血液中の濃度が上昇。喫煙量の多い人や、肝硬変、潰瘍性大腸炎の人でも濃度は上昇します
【アルファ‐フェトプロテイン(AFP)】
胎児の肝細胞でつくられる物質で、肝臓癌(肝細胞癌)の人の血液から検出される。卵巣または精巣のガンの人や、松果体部腫瘍がある小児や若年成人にもよくみられます
【ベータヒト絨毛性ゴナドトロピン(β-HCG)】
妊娠期間中につくられるホルモンで、胎盤由来のガンがある女性や、各種の精巣癌がある男性にもみられます
【前立腺特異抗原(PSA)】
ガンではない良性の前立腺肥大がある男性ではこの物質の濃度が上昇し、前立腺癌の男性ではかなり高い値になります。異常に高い濃度が何を意味するのかは不明ですが、PSAの濃度が高い男性は前立腺癌を疑い医師の診察を受ける必要があります
【糖鎖抗原125(CA-125)】
卵巣癌をはじめとする卵巣疾患の女性で濃度が上昇します
【糖鎖抗原15-3(CA 15-3)】
乳癌の人で濃度が上昇します
【糖鎖抗原19-9(CA 19-9)】
消化器のガン、特に膵臓癌の人で濃度が上昇します
【ベータ2(β2)ミクログロブリン】
各種の骨髄腫、慢性リンパ球性白血病、各種のリンパ腫の人で濃度が上昇します
【乳酸脱水素酵素(LDH)】
ガンに限らず、さまざまな原因から濃度が上昇します

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