リウマチの一般的な治療薬について

お問い合せの多いリウマチについてお話ししたいと思います。今回はリウマチ治療に使用される一般的な治療薬についてです。それぞれの作用、及び副作用についてまとめています。



◆非ステロイド性抗炎症薬
副作用として胃のむかつき、胃潰瘍、血圧上昇、腎臓への有害作用があります。非ステロイド性抗炎症薬は関節リウマチの症状を軽減し炎症を抑えますが、病気の進行を遅らせたり止めることはできません。


◆新しい非ステロイド性抗炎症薬
・薬剤 COXー2阻害薬
セレコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブ

シクロオキシゲナーゼ(COXー2)阻害薬は、新しいタイプの非ステロイド性抗炎症薬ので、他の非ステロイド性抗炎症薬と作用は似ていますが、胃腸障害をおこすリスクが低い薬剤です。これらの薬剤は血小板機能を阻害しないため、出血のリスクがある人にも従来の非ステロイド性抗炎症薬より安全に使用できます。
ただし、コキシブ系薬剤を長期使用する場合、心発作および脳卒中がある患者には慎重に行う必要があります。

(副作用)
他の非ステロイド性抗炎症薬と比べ、腎臓への有害作用や血圧上昇のリスクは高くなりますが、胃潰瘍を発症するリスクは低くなります。この新しい非ステロイド性抗炎症薬も関節リウマチの症状を軽減し炎症を抑えますが、病気の進行を遅らせたり止めることはできません。


◆遅効性抗リウマチ薬
・薬剤
金製剤、ペニシラミン、ヒドロキシクロロキン、スルファサラジン

遅効性抗リウマチ薬は、関節リウマチの進行を抑える効果がありますが、効果が現れるまでに数カ月かかります。COXー2阻害薬を含めた非ステロイド性抗炎症薬を使用していてもリウマチが続いている場合は遅効性抗リウマチ薬を追加します。しかし、痛みが軽くなっても関節の腫れが消えないようであれば、2カ月間ほど続けて投与します。


金製剤
金製剤はリウマチの影響による骨の変形の形成を遅らせるので、一時的に症状が改善します。この薬は週1回、注射で投与します。経口投与の場合は、あまり効果はありません。
副作用によって、中止せざるえなくなるか、明らかな症状の改善があるまで、投与を続けます。金製剤によって症状が改善すれば、注射回数を徐々に減らしていきます。

(副作用)
金製剤による副作用はいくつもの臓器にダメージを与えます。重度の肝疾患や腎疾患、血液疾患がある人には禁忌です。この薬の副作用は発赤、皮膚のかゆみ、血球数の減少があります。これらのうち、どれか重篤な副作用が出現すれば投与を中止します。


ペニシラミン
ペニシラミンは経口投与するもので、効果は金製剤と似ています。金製剤であまり効かなかった場合や、患者が副作用に耐えられない場合に使用されます。

(副作用)
副作用には骨髄の造血機能抑制、腎臓障害、筋疾患、発疹、味覚障害があります。重症筋無力症、全身性エリテマトーデスなどを引き起こすこともあります。いずれかの副作用がみられれば投与を中止します。
副作用が重篤なため、通常ペニシラミンが初めに投与されることはありません。治療中は2〜4週間おきに血液と尿を検査します。


ヒドロキシクロロキン
ヒドロキシクロロキンは毎日経口投与します。それほど重症ではない関節リウマチの治療では金製剤やペニシラミンよりもよく使用されます。
他の遅効性抗リウマチ薬や免疫抑制薬のメトトレキサートを追加投与すると相乗的効果があります。

(副作用)
発疹、筋肉痛、眼の障害などがありますが、通常は軽症です。ただし眼の障害は一生続く場合もあるため、治療開始前と治療中6カ月ごとに必ず眼の検査を受けなければなりません。6カ月経過しても効果が認められなければ中止します。


スルファサラジン錠
スルファサラジン錠もそれほど重症ではない関節リウマチの治療に使用されます。このお薬も他の薬剤と併用することで相乗効果を得ることができます。通常3カ月以内で効果が認められます。

(副作用)
胃の不調、肝臓障害、血液障害、発疹などの副作用があります。遅効リウマチ薬は、すべて関節の破壊が進むのを遅らせ、関節の痛みと腫れを軽減します。


コルチコステロイド
いわゆるステロイド剤でプレドニゾロンなどは体のあらゆる部分の炎症を抑えます。劇的な効果のある薬剤で短期間使用するには効果的ですが、長期間使用すると効かなくなるので何年間も症状が続く関節リウマチの治療では、問題となります。
この薬の長期使用では必ずといっていいほど、ほとんどすべての臓器に副作用を引き起こします。そのため、通常は他の薬剤では効果がない激しい炎症の場合のみステロイド薬を短期間使用するよう検討します。

コメント


認証コード5718

コメントは管理者の承認後に表示されます。