ガンの化学療法

2015年に入ってからも、連日安定していない天候が続いていますね。免疫が下がったところにインフルエンザウイルスは侵入しやすくなりますので、手洗い・うがいはもちろんの事、出来る限り身体を暖かくしましょう。

それでは今回も「ガン」についてです。病院で行われる化学療法についてお話しします。


■化学療法■
化学療法では、医薬品を使ってガン細胞を破壊します。一般的には抗癌剤治療とよばれます。ガン細胞だけを殺す抗ガン剤があれば理想的ですが、実際には正常な細胞も同時に傷つけてしまいます。ほとんどの抗癌剤は細胞分裂を阻害することで短時間で分裂する細胞をアポトーシス(細胞の自殺)に導きます。

実際に使われている抗がん剤は、正常な細胞よりもガン細胞により多くの損傷を与えるようにつくられていますが、ガン細胞と同じように分裂速度の早い髪の毛や小腸の上皮細胞にも同じように損傷を与えることになります。どんな化学療法薬も、程度の差はありますが正常な細胞にも影響を与え、それが副作用となって現れます。すべてのガンに抗癌剤が有効とは限りません。違う種類の薬を組み合わせ投与量はガンの種類によって決まります。化学療法のみで治療することもあれば、放射線療法や手術と併用する場合もあります。

抗癌剤を大きく分類すると、アルキル化剤、植物アルカロイド、代謝拮抗剤、そして抗腫瘍剤があります。全ての薬剤はDNA合成や働きに作用し、作用する細胞周期にあわせて分類されています。

新しい抗癌剤にはこの分類には入らないものがあり、例えば、分子標的薬のメシル酸イマチニブはチロシンキナーゼ阻害剤で、ある種のガン(慢性骨髄性白血病や消化管間質腫瘍)などの異常タンパク質に直接作用します。


〜アルキル化剤〜

(作用)
アルキル化剤はDNAと化学結合してDNAを分離させ、複製エラーを生じさせます。つまりアルキル化剤はDNAの二重鎖のグアニル塩基同士を架橋することで腫瘍の増殖を停止させます。架橋によりDNAは一本鎖になったり分離することが出来なくなります。二重鎖が解けることはDNAの複製に必須の為、細胞はもはや分裂することができなくなります。
(代表的な薬)
 シクロホスファミド
 クロラムブシル
 メルファラン
 ナイトロジェンマスタード
 ニトロソウレア類
(副作用)
 骨髄抑制、胃粘膜の損傷、脱毛、妊娠率低下



〜抗癌性植物アルカロイド〜
(作用)
これらの抗癌性アルカロイドは植物より産生され、微小管の形成を抑止することで細胞分裂を妨害します。
(代表的な薬)
 タキサン系のタキソール(パクリタキセル)、タキソテール(ドセタキセル)などもある。
(副作用)
 骨髄抑制、胃粘膜の損傷、脱毛、妊娠率低下、神経の損傷

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